ふるさとのお祭りというのは、故郷を離れたものにとって望郷を想起させる記憶の一つとして非常に大切なものであったりする。
祭り囃子と太鼓との、なんとも言えない音色の幽玄さは遠い昔の時代への望念。
あの生け垣の角を曲がればそこには、ハレの日を迎えた練習の成果を披露する舞台が。
年に一度の賑やかで浮世を忘れられるほど楽しい時間が。
日頃、姿を見る事のないお隣とたわいもない話をする空間が。
そういうものが待っている。
37年の皆勤賞も、地元以外の初参加ルーキーも、等しくこの日を楽しみにして待ち望み、そして大いに喜び楽しみ笑いあったあの2日間。
365日後の再開と再会とを楽しみにして、今日も経堂の日常は続いていく。